コンクリート擁壁の上の部分にクレマチスを植え、
そこから伸びる枝を枝垂れさせる、という例です。
ちょっと意外な使い方かもしれませんね。
でも、枝の伸びのよい、強健、生育旺盛の種類なら、
こういう使い方もできます。
「ボタンヅル」を植えたときの雰囲気です。
日本に自生する原種で、とても強く、
真夏に咲くのですが、咲き誇った時には、
雪が積もったような景色になります。
かなり、野性味ある姿です。
花のない時期の葉も観賞性が高く、グリーンとしても使えます。
暑さにも強いので、コンクリート擁壁の熱も大丈夫でしょう。
種類的に、似たようなところでは、
同じような使い方ができます。
どれも野性味があり、ナチュラルな庭づくりには、
すごく相性がいいです。
派手な品種は苦手、あまり色味を入れたくない、
そういう条件での使い方にはピッタリだと思います。
こちらは、「センニンソウ」の例です。
同じ白花ですが、こちらのほうが、
葉が革質で、丸い感じです。
同じく夏に咲きますが、花期も少し遅くなります。
もちろん、暑さにも、強い!!
満開時の様子。
白い花で、コンクリート擁壁が覆われます。
かなり、すごいです。
今回紹介したクレマチスは、どれも、
冬には落葉(半落葉)し、強めに剪定するタイプで、一年を通して、
きれいな緑の葉をつけて、擁壁を緑化しているわけではありません。
剪定後、春から、また枝を伸ばし、夏に花を咲かせます。
そのサイクルに注意してください。
一年中、緑がいい、場合には向きませんね。
また、植えつける株数ですが、
1株でも、2〜3年で、
かなりの面積はカバーできると思います。
よほどの面積でない限り、1株で大丈夫です。
複数株植える場合は、株の間を、
2〜3mくらいはとったほうがいいでしょう。
それくらい生育旺盛です。